北摂・阪神版

高齢者住宅には「買い物など外出に便利な場所で生活したい」という人向けの物件もありますが、多くは入居費用が高額であり一般の高齢者には縁遠いものとなっています。そうしたなかで、「駅前の繁華街にありながら月額20万円台で入居可能」で人気を博しているのが、ハートフルケアが運営するサービス付き高齢者向け住宅「ロイヤルホーム吹田駅前」です。ホームの魅力について、三澤康裕施設長にお話を伺いました。

――「ロイヤルホーム吹田駅前」の一番のセールスポイントは。

三澤　その名前の通り、JR吹田駅の目の前にあることです。駅前立地をうたった高齢者住宅は少なくありませんが、その駅自体が住宅街にあって周囲には何もない、というケースも見受けられます。それに対してJR吹田駅は駅ビル自体にイオンなどが入っていますし、駅前には旭通商店街など多くの店や施設があり、非常に便利で活気に溢れています。この環境・雰囲気が気に入って入居を決める方が多いです。

――ハード面での特徴を教えてください。

三澤　開設は2021年6月。居室数は83室。2人部屋もあるので定員は97名です。8階建ての建物のうち、1階の一部と3階∼8階が当ホームです。レストランと調理場が8階にあり、ここからの眺望が気に入って入居を決めた方もいます。
6階はリハビリテーションルームで、屈伸運動などができる油圧マシンやウォーキングマシンなど各種機器が設置されています。2名のセラピストが当ホームを含めたホームを巡回しており、ケアプランに基づいたリハビリを提供します。もちろん、それ以外にも自由に使っていただいて構いません。ただしリハビリについては、歩くなどの日常で生活を身体機能の維持・改善につなげていくことを重視しています。
1階の一部と2階は医療モールで、1階には当社運営の薬局が入居しています。2階のテナントはまだ決まっていませんが、クリニックなどが入居をすれば、ご入居者様にとって、より生活が便利に、快適になると思います。

――入居者はどのような人が多いのですか。

三澤　平均年齢は87歳。要介護は2強と比較的お元気な方が多いです。立地や8階建てという建物の特徴などからシニア向け分譲マンションと勘違いして問い合わせをして来る方もいます。一方で、ターミナル期で入居される方もおり、すでに看取りの経験もあります。24時間訪問看護を受けていただける体制を整えておりますので、そうした方への対応も問題ありません。
また、公共交通機関でのアクセスが良いことから「もともと地元の市で高齢者住宅を探していたが、自宅からの移動時間を考えたら、こちらの方が便利」との理由で比較的遠方からのご入居が多いのも特徴です。遠くでは九州地方から入居された方もいます。
また、ご入居者様の平均年齢が87歳ということは、息子様・娘様は60代後半から70代前半の方が多いです。「車の運転にそろそろ不安を感じ始めているので、公共交通機関で面会に行きやすいホームを探していた」という理由で入居が決まったこともあります。


（後編に続く）