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  • シニアスタイル尼崎

市内に訪看事業所を新設
夜間帯の医療対応力も強化

(前編より続く)

――現在、ホームの運営で注力していることは何でしょうか。

廣瀬 重度者への対応力強化です。ここ数年、新規入居者の年齢が上昇する傾向にあり、平均で90歳ぐらいになっています。理由としては、ネットなどを通じて介護予防や認知症予防に関する情報が簡単に入手できるようになり、それらに自宅で取り組める環境が整ってきていることで、健康寿命が長くなっていることがまず挙げられます。加えて、要介護の高齢者が在宅で生活できる仕組みや環境が整備されてきたことで「ギリギリまで在宅で頑張ろう」と考える家族や高齢者が増えてきていることもあるでしょう。
これを、高齢者住宅側からみると「入居した時点で、既に重度になっているケースが増えている」「入居してから重度になるまでの期間、亡くなるまでの期間が短くなる」ということになります。そうした変化への対応策を講じることが喫緊の課題と考えています。これまでのような時間の感覚で対応していたら、「人生の最後にいい時間を過ごしてもらう」ことができなくなり、入居者や家族はもちろんのことですが、私たちも後悔することになります。


――そのために、何か新たに取り組んだことなどはありますか。

廣瀬 ハード面で言えば、2021年10月に機械浴を1台追加し、重度入居者の増加に対応できるようにしています。
ソフト面では、これまで以上に医療対応力を強化していきます。22年10月の事業開始を目指して尼崎市の立花に訪問看護事業所を立ち上げる準備を進めています。現在「シニアスタイル尼崎」は8時~20時までは看護師が常駐しています。それ以外の時間、つまり20時~翌日8時は必要に応じてここから看護師が訪問し、実質的に看護師が24時間対応できる体制とする予定です。また、この訪問看護事業所は「シニアスタイル武庫之荘」も対象にしていきます。さらに、ソフト面という点では「ホームの雰囲気」も少し変えていく必要があると考えています。



――それは、具体的にどういうことでしょうか。

廣瀬 「シニアスタイル尼崎」は当社で最も歴史のあるホームで、介護スタッフの中には創業以来勤務しているメンバーが数多く残っています。そのため、知識や技術といった総合的な「介護力」の点では、当社が運営する5ホームの中でも随一なのは間違いありません。しかし、その一方で、ベテランスタッフが多いことから、ともすると「職人気質の専門家集団」になりがちな雰囲気がありました。
高い技術や専門的な知識で、入居者に安心・安全を提供することは、有料老人ホームにとって必要不可欠なことですが、それ以上に「生活の質」が高いこと重要と考えています。リハビリも、入居者自身に「ここでの生活は楽しい。少しでも長くここで生活していたい」と感じてもらうことが、気持ちが前向きになり、積極的に取り組もうというモチベーションにつながります。
老人ホームは「生活の場」であることを意識し、「今よりも質の高い生活を提供する」ことができるように、スタッフの意識付けなどを行って行きたいと思います。


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