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  • シニアスタイル東園田

「介護事業所が運営するナーシングホーム」を前面に
スタッフ自社育成にこだわり、医療の雰囲気を排除

(前編より続く)


――ナーシングホームについて詳しく教えて下さい。それを設けた理由は何でしょうか。

廣瀬 特に現在は新型コロナウイルス感染症の流行もあって、病院側は入院患者をなるべく早く退院させたがる傾向にあります。しかし、退院した人全員が自宅での生活が可能な状態というわけではありません。また自宅での生活は家族の負担も大きくなります。病気を抱えた状態でも安心・安全に生活ができるナーシングホームのニーズは高まっていくだろうと判断したのが大きな理由です。


――看護師の体制はどうなっていますか。

廣瀬 現在のところ、ホーム全体で日中4名・夜間2名の体制です。今後入居者が増えてくれば、それに合わせて看護師を増員させていきたいと思います。満室になった場合には日中10名体制とする予定で、夜間も入居者の身体状況などに応じて増員することも想定しています。


――ナーシングホームとなると、看取りも必然的に多く行うことになると思います。そのあたりの教育・研修はどの様に行っていますか。

廣瀬 入社時に、ターミナルケア・看取りに関する考え方・知識・技能などに関する研修を徹底して行います。ナーシングホームやホスピスは医療法人が運営していることが少なくありません。そのため、他のナーシングホームで勤務した経験があるスタッフだと、どうしても「医療」の考え方や手法、雰囲気が前面に出てきてしまうという難点があります。「シニアスタイル東園田」は「介護事業所が運営するナーシングホーム」であることを前面に打ち出したいと考えており、なるべく自前でスタッフを育成することをモットーにしています。


――現在、どのような人がナーシングホームに入居していますか。

廣瀬 2022年7月22日現在で、末期がんの方やパーキンソン病の方など12人が生活しています。当社が運営する別のホームから移ってきた人も5人います。スタッフにも別のホームから転属になった人がいるので、以前のホームからの人間関係が継続されているケースが多く見られます。終末期医療に対する考え方など、本人の意思をスタッフが十分に理解しているため、スムーズなターミナルケア・看取りが提供できているのではないでしょうか。



――大きなホームの一部のフロアをナーシングホームとして運営することに、どのようなメリットがありますか。

廣瀬 ホームの中に多様性が生まれ、そのことで入居者の人生に潤いが生じるという点です。例えばレクリエーションも、参加可能なものであれば、ナーシングホームの入居者と一般フロアの入居者合同で実施することもあります。小規模なナーシングホーム単体だとできることにはどうしても限界が生じます。こうした「大規模なホームであることのメリット」を、運営する我々、入居者の双方が享受できるような仕組みづくり、運営方法を意識していきたいと考えています。


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