北摂・阪神版

大阪メトロ千日前線の終点南巽駅から徒歩5分、コンビニエンスストアやスーパーマーケットが目の前という生活利便性に優れた介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン南巽」は2006年12月の開設。居室数は50で、現在の入居者の平均要介護度は3.5。看護師が日中帯は常駐しており、胃瘻や酸素吸入などの医療的なケアを必要とする人の受け入れも可能です。

ホームの特徴としてはリハビリテーションの充実が挙げられます。理学療法士2名、言語聴覚士1名、柔道整復師1名が在籍しており、そのうち平均して2名が常駐、毎日の集団体操と週2～3回の個別機能訓練を行っています。
さらに現在は5名ほどの入居者が自費の訪問リハビリを受けています。昨年度は1名の入居者がリハビリにより要介護認定が外れてホームから「卒業」しました。今も1名が自宅への復帰に向けて訓練中とのことです。

「在宅復帰を念頭においたリハビリですので、マシンを使った体力づくりよりは、ホームでの生活を通じて、掃除や洗濯、買物など日常必要な動作ができる身体を作ることに重点をおいています」と權野良雄施設長は語ります。

リハビリに対する入居者のモチベーションを維持するには「どこかに外出したい」という気持ちを持ってもらうこと」が必要であり「実際に出かけるとなると車椅子だと不便だ。歩かなくては」と実感してもらうことが重要、という考えから、ホームでは入居者の外出を比較的自由に認めてきました。新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が解除されてからは「飲食を伴わない買物などの日常的な用事」であれば、自由に行えるようになっています。

特筆すべきはある82歳の入居者です。現在もある会社の会長職にあり、ホームから自転車に乗って毎日出社しているそうです。元々要支援と身体的には軽度でしたが、入居後に要支援からも外れ自立になりました。食事も外で済ませるために、ホームには寝に帰って来るだけの生活とか。

大阪の下町の住宅街の中にあるホーム、というと「狭い」というイメージがありますが、ツクイ・サンシャイン南巽は1階のエントランスロビーなどの共用部かなりゆったりとしたつくりになっており開放感があるのが特徴です。スタッフの詰所も各フロアに設けられています。居室面積も約18.6平米あり、介護付有料老人ホームの最低居室面積である13平米を大きく上回っています。

入居費用は入居時に前払い金を払うプランと前払い金ゼロのプランから選択が可能。さらに前払い金額は370万円と670万円の2種類から選べます。月額費用が13万6600円（介護保険自己負担除く）と低額で住むことから、前払い金670万円のプランを選択する人が多いそうです。